2016年01月28日

古民家 改修工事

以前から改装をさせてもらっていたお宅が完成しました。
(岡山市東区 Y邸)

年末までには改装が終わり、もっと早くご紹介させてもらえばよかったですが、、、
写真を撮らせていただき、お施主様のご了承頂きましたので披露させてもらいます。

昔からの作りの家は、玄関から入って通り土間があり、
台所まで土間のまま繋がっている造りが多いですが、
このお宅もまさにそのままの状態でしたので、
毎日の生活がさぞ不便だったと思われます。

ご年配の御祖母様と、お孫さんご夫婦に、まだ小さな曾孫世代が
これから一緒に住まれるということで、
水回りを一新して、毎日の生活スタイルを楽にできるよう、
床を上げたり、畳もフローリングにしたり、
暗くなりがちな部屋を仕切りを無くして明るく使いやすく変更しました。

話が長くなってしまいました。
まず内玄関の土間通路を普段使う入り口としてアンティークの扉です。
玄関.jpg
ドアの金物は出来るだけ当時のものが使えるものは再生して利用しています。


そして、すっかり変わった居間がこちら。
居間.jpg
土間だった台所と和室を一体化してフローリングの床にし、
みんなが常に集まって食事や会話が楽しめるスペースが出来ました。

まるで’アンティーク・Cafe’のように居心地の良さそうな雰囲気が漂う部屋。
まさに新築では出せない空間です。

家具のチョイスはお孫さんのセンスで、バランスよくまとめられています。
しかも椅子の張替や、柱や床といった木部の塗装、壁の珪藻土塗りも、
自ら作業してくださり、自分達の手で作り上げたといったご自宅です。

デザインの打ち合わせも積極的に参加して下さり、
照明の手配や小物類の調達まで、ご家族で準備されましたので、
こちらとしてはまさにお手伝いさせてもらったといった感じでしょうか。

キッチンはそこに立つのが楽しくなるようなオレンジのカラーに、
ダイニングもリビングも見通せる対面としています。
キッチン.jpg
カウンターのランプも雰囲気を盛り上げてくれ、
本当にカフェで寛いでいるような気分になれます。

正面のタイルはとても細かいモザイクタイルを使って、
帯状にアクセントボーダーを入れました。
そんなタイルの表情はこんな感じ。。。
キッチンタイル.jpg

洗面は廊下とダイニングからすぐ使えて、
まだまだ小さいお子さんとの生活に重宝しそうです。
洗面.jpg
窓はアンティークのステンドグラスを埋め込みました。

洗面ボウルもしっかり大き目で、蛇口はレトロなデザインです。
洗面ボウル.jpg

こちらのタイルもモザイクタイルで、スッキリとした白でまとめてます。
洗面タイル.jpg

木製の建具は全部外して水洗い。
ガラスも木部も綺麗になると、建具も映えます。
建具.jpg

廊下通路などもちょっとした棚や配置で、すっかり楽しい我が家に。
廊下.jpg

みんなで協力して、アイデアを出し合い、作業もこなし、
愛着あるお宅になったことだと思います。
古いものを使っていく様は、粋さを感じるリフォーム物件でした。

posted by 内田屋 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | Architect
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